茨城県南部M4.9の分析 2011/11/3

先程、茨城県南部を震源に関東中心に広範囲で揺れが起こりました。当方は茨城に住んでいるんですが私の所は震度3でした。大きな地鳴りがしたので凄い地震になるかと思いましたが思った程揺れませんでした。しかし、深さ約70kmでM4.9にしては広範囲な揺れになりました。

最近、研究サボっているので、今回の地震に何か前兆となる現象が無かったか、分析してみょうと思います。

発生時刻:11月3日 19時34分
震源地:茨城県南部
位置: 緯度北緯36度/経度東経140.1度
震源:マグニチュードM4.9
深さ:約70km

トリガーの要因:
1.地磁気嵐: 11月1日9時7分(UT)から2日1時(UT)地磁気水平成分の最大変化量は、約59nT。
柿岡地電流は、11月3日の方が乱れが多い。

2.房総半島のスロースリップ:高感度地震観測網のうち、房総半島6地点のデータを分析。最大の動きは、10月26〜30日の5日間に深さ約20キロで約6センチ滑ったと推定した。

前兆現象:
1.関東東方沖周辺に欠損ライン
Terra 2011/10/30 11:45:16 (UT)

Terra 2011/11/01 11:33:33(UT)

2.長野大イオン濃度異常
10/30をピークに11/3まで異常値および乱れがある。
大イオン濃度<5分間平均値> 最大44,292(個/cc)(10/30)

まとめ:
トリガーとなったのは地磁気嵐とスロースリップが発生後3日以内なので、大きな影響となったと考える。前兆としては衛星画像の欠損ラインも3日以内ので当てはまるが、この欠損ラインの中心はもっと東よりの様に思えるので、今後千葉県沖、東京湾付近の地震も注意しなくてはならない。
また、長野大イオン異常だが、過去の情報から長野で非常に大きな異常があっても地震が長野で発生しないケースが多々あり、何時も裏切られている。しかし、長野大イオン異常が起こると中央構造線上で大きな地震が起こっている。私は、長野大イオン異常は中央構造線の異常と最近考えるようになって来ました。今回の茨城県南部も中央構造線から近く何らかの影響があったのではと思われます。

話は変わりますが、宇宙天気情報によると、現在左端にある大きな大規模な活動領域1339が、急激に成長しながら今後地球の正面向いて来ます。フレアの影響は私の感覚では、角度的に5日以降注意が必要になって来ると思います。

■本日/昨日における活動領域(黒点群)
領域番号、位置、面積、黒点数、黒点群のタイプ、磁場構造
1339  N18E63  560/180   4/ 2  Dkc/Dao  βγ/β

それから、そらまめ君を確認したところ、今日は東京湾を挟んで、神奈川、千葉県の辺では、二酸化硫黄(SO2)、二酸化窒素(NO2)、非メタン炭化水素(NMHC) 異常があった。これは東京湾で地盤変動が起こっているか!?、海洋汚染のどちらかであろう。それにしても非メタン炭化水素は急激に高い値になっている。通常地震とメタンは関係あるのだが、非メタン炭化水素なので関係無いと思われますが、実際この値が高くなると半日、1日後ぐらいの近い期間で地震が起こることがあるため、実績を重ねているアイテムです。今後このエリアに注意を図りたいと思います。