九州地方(熊本、福岡、佐賀、鹿児島、宮崎) 二酸化硫黄濃度異常値 2011/10/10

2週間ぶりに記事を書きます。地震の危機も峠を超えた感じがしたので、ちょっとサボっておりました。今日のニュースで大阪湾にクジラ出没その後、大阪府南部にM3.9最大震度3の地震が発生したので、ギョ!今度は大阪かと思い久しぶりに地震計を覗いて見ました。地震計を見る限りでは今後大きな規模の地震の前兆は判断出来ませんでした。

話は変わりますが、先週から発生している熊本県と長野県北部の地震は、全く想定していませんんでした。(汗)
今日の大阪府南部も含め中央構造線エリアで、変動が続いている様です。ということで、久しぶりに中央構造線エリアをパトロールしてみましたら、何ということでしょう!九州がエラいことに成ってるででは有りませんか!!

九州地方に纏まった二酸化硫黄濃度異常値が発覚しました。さらに調査すると広島県でも同時刻に異常値を記録していますので、同時に地下で大きな変動が起こったと判断します。


前兆内容:二酸化硫黄濃度異常値
日時:下記時刻
場所:九州地方(熊本、福岡、佐賀、鹿児島、宮崎) および広島県

図の赤で囲った所が異常値エリアです。












エリアが多数なので代表地点のみ研究記録の為掲載:

熊本県 天草市新和町地区観測地点:
日付時間|SO2 ppm|風向きm
2011 10 09 17|0.026|東南東 1.3    
2011 10 09 16|0.033|南南東 0.6    
2011 10 09 15|0.033|西 1.4    
2011 10 09 14|0.048|南西 3.0    
2011 10 09 13|0.062|南南西 1.6    
2011 10 09 12|0.030|南西 1.6

福岡県 柳川観測地点:
日付時間|SO2 ppm
2011 10 09 14|0.030    
2011 10 09 13|0.028    

佐賀県 鳥栖 測地点:
日付時間|SO2 ppm|風向きm
2011 10 09 14|0.026|西南西 3.2    
2011 10 09 13|0.025|西南西 3.8

鹿児島県 環境放射線監視センター 測地点:
日付時間|SO2 ppm|風向きm
2011 10 09 14|0.044|南 1.9    
2011 10 09 13|0.022|南南東 1.7

宮崎県 延岡保健所 測地点:
日付時間|SO2 ppm
2011 10 09 16|0.022
2011 10 09 15|0.019
2011 10 09 14|0.044
2011 10 09 13|0.032

広島県 呉西消防署 測地点:
日付時間|SO2 ppm|風向きm
2011 10 09 13|0.045|南西 1.2

地震想定:
高感度地震計で、異常値前後を確認しても大きな兆候はありません。比較の為、10月5日の熊本県熊本地方のM4.4最大震度5+の際の前兆も確認しましたが、微振動など活動が活発と言うわけでも無いので、今回の前兆現象で地震が起こるのか疑問です。もっと大きな前兆があるかも知れません。
しかし注意のため、80-120時間を警戒にします。地震の規模も10月5日の熊本県熊本地方のM4.4程度ではと思うのですが、異常値エリアが広いので悪い場合も想定します。

通常想定
震源熊本県 天草市など九州地方
クラス:M4-5クラス
発生時期:10月10-11日注意日/10月12-14日警戒日/16日まで注意日、それ以降は収束とします。

悪い想定(と言っても全部カバーする断層が無いので、布田川・日奈久断層帯や安芸灘〜伊予灘〜豊後水道のプレート内地震
震源:九州地方および安芸灘〜伊予灘〜豊後水道
クラス:M6-7クラス
発生時期:10月10-11日注意日/10月12-14日警戒日/16日まで注意日、それ以降は収束とします

と、大袈裟に報告しましたが、地震のトリガーとなる太陽フレアも警戒日前後では、少ない見通しですので、このまま収束に向かうのが本筋ではと思います。